大学生からの空への挑戦録 ✈︎gopilot_fon

大学3年生で固まった「パイロットになる」という人生の夢。その夢への旅路を描き続けていきます。

夢旅路の最初の挫折②

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Welcome back on board, ladies and gentlemen!

こんにちは、Fonです!

今日は水曜日、私は朝8時に学校にきて、誰もいないキャンパスの中で悠々とこの記事を書いています!

皆さんは今日はどんな1日を過ごしていましたか?😌

 

さて、今回の記事は前回にも予告したように、ちょっと重たい話になりそうです。

それでも、何かしら夢がある方、特に自社養成パイロットを受ける方やパイロットを目指している方に、少しでも役に立てればと思い、これからなるべく正直に包み隠さず想いを書き連ねたいと思います。

 

gopilot-fon.hatenablog.com

 

 


私の自社養成パイロット選考録②[2020年11月〜2021年3月]


 【2020年11月〜2021年1月】

 11月上旬の自社養成パイロットインターンシップも終わり、これから本選考に向け、エアラインスクールの授業も、そして自学習・面接対策もどんどん拍車がかかっていきました。

 その対策と同時に、前回の記事でも紹介したように大学3年生は『3資格一発合格チャレンジ』をはじめとする受験生になる年として、勉強の1年間を過ごしていました。

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毎週定期の羽田空港での勉強

大学3年生の11月というと、周りの友人たちのほとんどが複数の企業へ新卒採用エントリーし、面接も何度か経験しているという状況でしたが、私はパイロット一本で走っていたので、他の企業は受けていませんでした。正直不安は大きかったです。

「一般的な就職活動とは違うから周りは気にするな」

「目標に向けて頑張っている時は「雑音」をできるだけ排して、一つに集中するべき」

こう励まされ続け、それを信じてパイロット一本で集中していました。

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パイロット選考対策ノートの一部

1月になると、フランス語検定の2次試験が控えており、改めてフランス語の勉強も始動しました。

まだ自社養成パイロット本選考の募集告知がなかったので、本選考前最後の勉強習慣としてフランス語と英語(語学学校)の勉強に没頭していました。

そして迎えたフランス語検定2次試験、口頭試験でしたので直前までライティングとスピーキングを組み合わせた勉強法で試験を迎えました。

参考書・問題集も全て完璧にこなしたという自信もあって、気持ちよく試験会場を出ることができたのを覚えています。

 

結果は、無事合格!嬉しさよりも安心という気持ちが大きかったです(フランス語学科なので...(笑))

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フランス語検定試験最終結

これで「3資格一発合格チャレンジ」は終了すると共に、これから自社養成パイロット本選考の準備が本格的に始動します。

 【2021年2月〜3月】

さて、いよいよ2月になって自社養成パイロット選考のお知らせが公表されました。

今年度の選考ステップをまず紹介します。

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自社養成パイロット選考ステップ(JAL新卒採用職種別募集要項より引用)

エントリーシート対策

夏のインターンシップでエアラインの先生方と原稿作成→添削→修正→添削・・・を25周ほど繰り返し、無事に通過したので、その調子でさらに本選考エントリーシートのアウトプットをブラッシュアップしていきました。

エアラインスクールの先生方のみならず、共にパイロットを目指している仲間5人にも添削を依頼し、2週間にわたってES執筆に努めました。

 

面接対策

エアラインスクールのパイロット集中コースというカリキュラムのもとで、最後の追い込みをかけていきました。現役で日本のパイロットとして活躍されている方が面接官役として私の模擬面接に協力していただき、その場で詳細にフィードバックとアドバイスをいただきました。

「まだここの部分のパッションが伝わらない」

「まだここの部分の思考が浅い」

「この姿勢は良くないから変えるべき」

など、とても力強いアドバイスをいただきました。

その後も受け答えの思考を先生方に提案→フィードバック→再提案を繰り返しながら、ゴーサインが出るまで練習を繰り返しました。

 

テストセンター対策

本選考のテストセンターは夏のインターンシップ選考の際に受けた結果を適用させることができるので、本選考のために改めて対策は行いませんでした。(夏インターンシップの結果で手応えがあったので)

対策については前回のブログに記載しています!

 

gopilot-fon.hatenablog.com

 

 

英会話試験

これに関して、パイロットを志望し始めた当初から、パイロットは英語が特に重要とされることは十分に耳にしていたことから、大学3年生の1年間、様々な自学習・エアラインスクール・大学の勉強・ジムトレーニングなどと並行して、語学学校に通いました。

生徒は全員社会人の方で、学生は私一人という環境のもとで、ビジネス英語上級クラスに入学しました。

イギリス人の先生で、私がパイロットを目指していることを快く応援してくださり、授業だけでなく個別でもエアラインやパイロットに関する英語コミュニケーションをしてくださいました。

日頃から大学にいる外国人留学生や、外国の友人とコミュニケーションをしていたので、英語に過度に心配することはなく、日々の語学学習に没頭し続けました。

 

航空身体検査対策

これが一番の難関。自分の努力だけでは対策仕切ることができないものでしたので、航空身体検査医に直接お話を伺い、日頃の食生活や健康生活の指導を受けました。

・一日置きの2時間ジムトレーニング(有酸素運動+筋トレ)

・水1リットル以上

・ジャンクフード・お酒・油物を控えること

・3食欠かさず食べること

・睡眠は6〜8時間の間

など、徹底して1年間行いました。

大学生ですので、お酒を飲む機会や外食のお誘いが多くあったのですが、パイロットの夢を応援してくれる仲間ばかりであったので、お酒ではなく、食事メインの会に対応してくれていました(1年間禁酒は大変友人に迷惑をかけたと思っていますが(笑))。

[参考]航空身体検査 検査項目

1. 一般

2. 呼吸器系

3. 循環器系

4. 消化器系

5. 血液及び造血機能

6. 腎臓、泌尿器系及び生殖器

7. 運動器系

8. 精神及び神経系

9. 眼

10. 視機能

11. 耳鼻咽喉

12. 聴力

13. 口腔及び歯牙

14. 総合 

一般財団法人 航空医学研究センター 航空身体検査マニュアル参照)

 このようにして、1年間「パイロットになりたい」と思わなかった日は決してなく、選考対策と自律をはかりました。

 

正直、やれることは全てやった。全ての本を読みあさったし、エアラインスクールの教科書もどんな質問が来ても答えられるようにやり切った。

「3資格一発合格チャレンジ」の成功も、1年間の健康生活もやり切ったし、準備としては100% の状態。

 

「よし、あとは本番へ突っ走るのみだ」

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本選考前最後の羽田空港勉強

 

そしていよいよ、選考マイページが公表され、第一次ステップであるエントリーシートの作成に取り組み始めました。

インターンシップと同じように、エアラインスクールの先生方と何周も添削→修正→添削→修正・・・を繰り返し、提出期限の1週間前には想いが満足にのった、満足のいくエントリーシートを執筆仕上げることができました。

もうこれ以上変化を加えると、違う方向性に行ってしまったり、文章が崩れてしまうので、これを提出しよう!

このように心を決め、深呼吸をして、提出ボタンをクリックしました。

1年間の奮闘と想いをこの1クリックに込めました。

 (押した瞬間、冷や汗が止まりませんでした)

 ・・・4日後・・・

第一次選考エントリーシート提出期限日から4日後、メールにて選考結果のお知らせが来ました。

通知を見た時は帰宅途中でしたので、緊張と恐怖の気持ちを留めながら(抑えられてなかったかもしれませんが)帰宅しました。

正直、エントリーシートは夏インターンシップで通過し、さらにブラッシュアップをかけ、エアラインスクールの先生方も味方につけていたこと、そして最高の自信作で提出に踏み切ったことから、合格しかあり得ないと思っていました。

エントリーシートを提出した後、すぐに先生方と面接対策に取り掛かっていました)

 

そしてマイページを開き・・・

【選考結果につきまして】のボタンを押しました。

 

そこに書いてあったのは

 

「慎重に審査した結果、残念ながらご期待に沿うことができませんでした」

 

まさかと思いました。

ここで選考終了という実感が全くわかない…

これで終わり??

1年間の成果がこれ??

なんで…?

こんな呆気なく終わるものなの…?

・・・

 

22年間の人生で"失望”だけでは言い表せないような気持ちに陥りました。

 

パイロットの道はこれで断たれたっていうこと…?」

 

そんな気持ちで、選考結果を見た翌日も過ごしていましたが、頭が混乱していたので、友人と遊ぶことで気持ちを整えることにしました。

以上で私の1年間の自社養成パイロットへの道の紹介は終わりますが、今回執筆仕切れなかったことや感情もあります。

言葉では言い表せないほどの喜憂を繰り返していたので。

 

「ただ就職活動で第一志望の会社に落ちたっていうだけ」と言ってしまえば、確かにそうなのですが、私にとってパイロット選考への対策は、就職活動という感触ではなく、運命が決まる「受験」という感覚でした。

呆気なく終わってしまった受験生期間でしたが、今となれば、ここまで本気になれる夢を見つけられたこと、夢がなかったら絶対にできなかった努力の数々、そして何よりも、私の宝物であるいつも心から応援してくれる温かい仲間を持つことができたこと。

本当に心からパイロットを目指して良かったと思います。

 

今回の記事が、少しでもみなさんの参考になったり、何か少しでも力になってくれるだけで、私はとても嬉しいですし、意味のあるものだったとも思えます!

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夢の原点、成田国際空港

 

重たい内容だったのにもかかわらず、最後までお付き合いいただき、本当にありがとうございました!

 

まだ「My 1st frustration on the road」のコラムは続き、次は【這い上がり】のエピソードを紹介できればなと思います!

 

これからもどうかお付き合いください!コメントもいただけると非常に嬉しく思います!

ありがとうございました!

 

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